「おやとこ」(https://trinity-tech.co.jp/oyatoko/)などを運営するトリニティ・テクノロジー株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役:磨和寛、以下トリニティ・テクノロジー)は、税理士133名を対象とした税理士の家族信託に対する意識調査を実施いたしましたので、結果をお知らせいたします。
目次
調査サマリー
調査概要
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2023年2月10日〜同年2月14日
有効回答:税理士133名(独立:24.7%、事務所勤務66.2%、一般企業6%、その他3.1%)
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪利用条件≫
- 情報の出典元として「おやとこ」の名前を明記してください。
- ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://trinity-tech.co.jp/oyatoko/
調査背景
「家族信託の利用経験者316名を対象とした、家族信託に関する実態調査」において、家族信託に関する相談先として司法書士に次いで税理士が多く挙げられました。
そこでより詳細な調査を行うため、本調査では税理士の家族信託に関する実態調査を行いました。
関連調査:「家族信託」の利用者316名を調査、約9割が「家族信託を実施して良かった」と満足の声
https://trinity-tech.co.jp/oyatoko/column/146/
関連調査:司法書士の4割以上が家族信託の提案経験あり、5割以上が家族信託の相談を受けたことがあると回答
https://trinity-tech.co.jp/oyatoko/column/147/
税理士の28.5%が、家族信託の相談を受けた経験あり
「Q1.あなたは家族信託の相談を受けたことはありますか。」(n=133)と質問したところ、「ある」が28.5%、「ない」が64.7%という回答となりました。
- ある:28.5%
- ない:64.7%
- 答えられない:6.8%
相談を受けた税理士の55.2%が「3件以上」の相談を受けている
Q1で「ある」と回答した方に、「Q2.あなたが、これまで受けた家族信託の相談件数を教えてください。」(n=38)と質問したところ、「12件」が42.2%、「35件」が34.2%という回答となりました。
- 1~2件:42.2%
- 3~5件:34.2%
- 6~10件:10.5%
- 11件以上:10.5%
- おぼえていない:2.6%
税理士の70.7%が「家族信託の提案経験」がない実態
「Q3.あなたは家族信託の提案をしたことはありますか。」(n=133)と質問したところ、「ある」が22.5%、「ない」が70.7%という回答となりました。
- ある:22.5%
- ない:70.7%
- おぼえていない:2.3%
- 答えられない:4.5%
税理士の42.1%が「今後家族信託に取り組んでいきたい」と回答
「Q4.あなたは、今後家族信託に取り組んでいきたいと思いますか。」(n=133)と質問したところ、「積極的に取り組んでいきたい」が10.5%、「取り組んでいきたい」が31.6%という回答となりました。
- 積極的に取り組んでいきたい:10.5%
- 取り組んでいきたい:31.6%
- どちらでもない:39.1%
- 取り組んでいきたくない:18.8%
一方、税理士の57.8%から「家族信託の提案は難しい」との声
「Q5.顧客への家族信託の提案は難しく感じますか。」(n=133)と質問したところ、「とても難しい」が13.4%、「難しい」が44.4%という回答となりました。
- とても難しい:13.4%
- 難しい:44.4%
- どちらでもない:26.3%
- 簡単:2.3%
- とても簡単:2.3%
- わからない:11.3%
難しい理由として「知識が全くないのでお客さんに質問されても何も答えられない」や「連携できる士業がいない」など
Q5で「とても難しい」「難しい」と回答した方に、「Q6.家族信託の提案で難しいと感じたエピソードを教えてください。(自由回答)」(n=77)と質問したところ、「知識が全くないのでお客さんに質問されても何も答えられない」や「連携できる士業がいない」など57の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
- 知識が全くないのでお客さんに質問されても何も答えられない。
- 連携できる士業がいない。
- 相続税の実務経験がほとんど無く、信託契約書の作成や不動産の登記などの手続きにも対応できないため難しいと感じた。
- 家族の繋がりは人それぞれなので、こちらが提案したことが必ずしもベストとは限らないところ。
- 責任が持てない。
- 税務対策には向いていないため。
- 理解してもらうのが難しい。
- むやみに家庭に踏み込めない。
税理士の42.9%が、家族信託の相談が来た際の相談相手「特に決まった相談先はない」と回答
「Q7.あなたは、もし家族信託案件の相談が来た場合、誰に相談しますか。」(n=133)と質問したところ、「提携先の司法書士」が25.5%、「特に決まった相談先はない」が42.9%という回答となりました。
- 提携先の司法書士:25.5%
- 提携先の弁護士:17.3%
- 特に決まった相談先はない:42.9%
- その他:2.3%(税理士会、顧問税理士など)
- わからない:12.0%
家族信託の質問を受けた際、適切な情報提供ができていると感じる税理士はわずか22.5%
「Q8.もし家族信託について顧客に聞かれた場合、ご自身で適切な情報提供はできていますか。」(n=133)と質問したところ、「とてもできている」が5.2%、「できている」が17.3%という回答となりました。
- とてもできている:5.2%
- できている:17.3%
- どちらでもない:30.1%
- できていない:21.1%
- 全くできていない:6.0%
- 情報提供する機会はない:20.3%
税理士の38.4%が「今後家族信託は普及していく」と予測
「Q9.あなたは、今後家族信託は普及すると思いますか。」(n=133)と質問したところ、「非常にそう思う」が4.6%、「ややそう思う」が33.8%という回答となりました。
- 非常にそう思う:4.6%
- ややそう思う:33.8%
- あまりそう思わない:36.8%
- 全くそう思わない:6.8%
- わからない:18.0%
まとめ
今回は、税理士133名を対象に、税理士の家族信託に対する意識調査を実施しました。
約3割の税理士が家族信託の相談を受けた経験を持ち、今後家族信託は普及していくと予測する弁護士も増えていることが分かりました。
そのため、約4割が「今後家族信託に取り組んでいきたい」と回答するも、実際に顧客に聞かれた際に「家族信託について適切な情報提供ができている」と感じる税理士は役2割に留まるなど、「家族信託の提案は難しい」と考える税理士が多いことが分かりました。
当社では、
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