「おやとこ」(https://trinity-tech.co.jp/oyatoko/)などをを運営するトリニティ・テクノロジー株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役:磨和寛、以下トリニティ・テクノロジー)は、司法書士103名を対象とした「司法書士の家族信託に関する実態調査」を実施いたしましたので、結果をお知らせいたします。
目次
調査サマリー
調査概要
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2022年12月26日〜2023年1月2日
有効回答:司法書士103名(独立:57.3%、事務所勤務41.7%)
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
※本調査は司法書士によるインターネット調査の回答をまとめたものであり、司法書士全体の統計を示しているものではありません。
≪利用条件≫
- 情報の出典元として「おやとこ」の名前を明記してください。
- ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://trinity-tech.co.jp/oyatoko/
調査背景
「家族信託の利用経験者316名を対象とした、家族信託に関する実態調査」において、家族信託に関する相談先として司法書士が最も多く挙げられた。
そこで家族信託に関するより詳細な調査を行うため、本調査では司法書士の家族信託に関する実態調査を行った。
関連調査:「家族信託」の利用者316名を調査、約9割が「家族信託を実施して良かった」と満足の声
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000077937.html
司法書士の54.4%が、家族信託の相談を受けた経験あり
「Q1.あなたは家族信託の相談を受けたことはありますか。」(n=103)と質問したところ、「何度もある」が21.4%、「1〜2回ある」が33.0%という回答となりました。
- 何度もある:21.4%
- 1~2回ある:33.0%
- ない:45.6%
司法書士の41.7%が、家族信託の提案経験あり
「Q2.あなたは家族信託の提案をしたことはありますか。」(n=103)と質問したところ、「何度もある」が17.4%、「1〜2回ある」が24.3%という回答となりました。
- 何度もある:17.4%
- 1~2回ある:24.3%
- ない:58.3%
司法書士の29.1%が家族信託の組成経験あり
「Q3.あなたは家族信託の組成をしたことはありますか。」(n=103)と質問したところ、「何度もある」が14.5%、「1〜2回ある」が14.6%という回答となりました。
- 何度もある:14.5%
- 1~2回ある:14.6%
- ない:70.9%
家族信託の組成件数は「1〜2回」が最も多い
Q3で「何度もある」「1〜2回ある」と回答した方に、「Q4.家族信託の組成件数を教えてください。(自由回答)」(n=30)と質問したところ、「4件」や「20件以上」など24名からの回答を得ることができました。
主な家族信託の案件の紹介元は様々
Q3で「何度もある」「1〜2回ある」と回答した方に、「Q5.主な家族信託の案件の紹介元(税理士・金融機関など)を教えてください。(自由回答)」(n=30)と質問したところ、「税理士」や「金融機関」など22名からの回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
- 税理士
- 金融機関
- 家族信託相談所
- 弁護士
- 提携不動産会社
- お客様自身
家族信託を組成した司法書士の43.3%が、積極的に受託者サポートを継続して実施している
Q3で「何度もある」「1〜2回ある」と回答した方に、「Q6.家族信託の組成をした後、継続的に受託者のサポートを行っていますか。」(n=30)と質問したところ、「月に1回以上の面談(オンライン含む)をしている」が20.0%、「月に1回以上メール等で連絡している」が13.3%という回答となりました。
- 月に1回以上の面談(オンライン含む)をしている:20.0%
- 月に1回以上メール等で連絡している:13.3%
- 3ヶ月に1回程度連絡をしている:10.0%
- 特に自ら連絡をしていないが、受託者からの質問は随時受付・対応している:26.7%
- 組成した後の家族信託の運用は個々の受託者に任せている:10.0%
- 答えられない:20.0%
司法書士の56.3%が今後、積極的に家族信託を受任したいと考えている
「Q7.今後の家族信託への取り組みについて、当てはまる選択肢を教えてください。」(n=103)と質問したところ、「受任実績はないが、今後相談が来た場合は受任できるよう前向きに検討したい」が22.3%、「受任実績があり、今後も相談があれば対応していきたい」が20.4%という回答となりました。
- 受任実績があり、今後も専任のチームを作って積極的に案件をとっていきたい:3.9%
- 受任実績があり、今後も相談があれば対応していきたい:20.4%
- 受任実績はないが、知識は習得しており今後相談に応じる体制はととのっている:9.7%
- 受任実績はないが、今後相談が来た場合は受任できるよう前向きに検討したい:22.3%
- 受任実績はなく、取り組んでみたい気持ちはあるが現在の体制では受入れが難しい:19.4%
- 受任実績はなく、今後も家族信託に取り組む予定はない:16.5%
- その他:1.0%
- わからない/答えられない:6.8%
一方で、司法書士の35.9%が今後、家族信託に取り組む予定はないと回答
Q7で「受任した実績はなく、取り組んでみたい気持ちはあるが現在の体制では受入れが難しい」「受任した実績はなく、今後も家族信託に取り組む予定はない」と回答した方に、「Q8.今後家族信託を実施する予定がない理由について教えてください。(複数回答)」(n=37)と質問したところ、「家族信託はリスクがあると感じているから」が32.4%、「家族信託の知識がないから」が27.0%、「家族信託の組成後に顧客に継続的に関与していくことは難しいと感じているから」が27.0%という回答となりました。
- 家族信託はリスクがあると感じているから:32.4%
- 家族信託の知識がないから:27.0%
- 家族信託の組成後に顧客に継続的に関与していくことは難しいと感じているから:27.0%
- 家族信託は負担が重いと感じているから:24.3%
- そもそも家族信託に興味がないから:18.9%
- 人的リソースが不足しているから:16.2%
- これまでに取り組んだことのない業務に取り組むことに抵抗があるから:5.4%
- 家族信託でマネタイズできると考えていないから:5.4%
まとめ
今回は、司法書士103名を対象に、司法書士の家族信託に対する実態調査を実施しました。
超高齢社会の到来により「認知症による資産凍結」という問題が危惧され、近年その対策である「家族信託」に注目が集まっています。
本調査を通じて、司法書士の54.4%が家族信託の相談を受けた経験を持ち、41.7%が家族信託の提案経験があることが分かりました。
さらには29.1%が家族信託を組成しており、そのうち43.3%が、積極的に受託者サポートを継続して実施していることも明らかになりました。
司法書士として今後、家族信託について「受任した実績はないが、今後相談が来た場合は受任できるよう前向きに検討したい」や、「受任した実績があり、今後も相談があれば対応していきたい」など意欲的な意見が挙がる一方で、家族信託のリスクや知識不足を懸念した声も挙がりました。
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当社はおやとこを通じて、家族信託を全国に正しく普及させることにより資産凍結に悩む人をなくし、日本の巨大な社会課題を解決します。