終活を始めたきっかけ

終活に関して行動を起こしたきっかけを教えていただけますか?

髙木様:普段利用している銀行からアンケートが来て、「今気になることは何ですか」という質問がありました。

独身なので将来のことをちゃんと考えたいと思っていたところだったので、もし何か相談できる機会があればぜひ聞いてみたいと回答しました。

何にチェックされたかなど、覚えていらっしゃいますか。

髙木様:死後事務だったと思います。

その時は死後事務について詳しくは知らなかったんです。

ただ、やっぱりこの辺はちゃんとしておかないとなと日頃から悩んでいたので。

それでちょっと話を聞いてみたいなと思いました。

どういったきっかけでこの「死後事務」について意識されるようになったのでしょうか。

髙木様:私の場合、親や友人の経験から、病気や大きなけがによるトラブルは突然来るものだと実感しています。

大変な時にバタバタしたくないので、元気なうちにできることはちゃんとやっておきたいと思いました。

友人はたくさんいますが、やはりお金や病気のことは自分自身で解決するしかないという思いがありました。

「おひさぽ」を選んだ理由

弊社の初回面談の際に、お話されたことで覚えていらっしゃることはございますか?

髙木様:今まで死後のことばかり気にしていたんですけど、ある日家に帰ってシミュレーションしたら、「あれ?私、今ここで脳卒中で倒れて命が助かった場合どうするんだろう?」って思ったんです。

倒れたら死ぬと思い込んでいたので、生き延びた場合のことを全く考えていませんでした。

病院を探したり、老人ホームを検討したり、そういうことも必要だと気づきました。

それで、「これは死後の問題だけではないんだ」と気づいて再び連絡しました。

その時髙橋さんが、「実は生前の対策がとても大事なんです」とおっしゃってくださって、「そうですよね」と納得したことが印象的でした。

なぜ「おひさぽ」を選んでいただいたのでしょうか。サービスを申し込もうと思った理由を教えていただけますか。

髙木様:銀行の方が「ちゃんとしたところですよ」とおっしゃってくださったので、それなら大丈夫かなと思いました。

自分自身、知識がなかったので、いろいろ検索して比較対象を探すこともしませんでした。

自分の気持ちが一番大事なんですけど、自分のこともよくわかっていない状況で比較するのは難しいと思っていました。

銀行さんのおすすめなら大丈夫かなと思って、そこはすごく大胆でした。

その後、手続きを進める中で不安なことや大変だったことは何か覚えていらっしゃいますか。

髙木様:不安だったことは特にありません。

公証役場に行ったのは初めてでしたが、髙橋さんが一緒にいてくださったので、理解が難しい時はその都度「どういう意味ですか」と聞くことができたので、特に問題はありませんでした。

「おひさぽ」の利用を友人に伝えた際の反応

「おひさぽ」のサービスを利用していることをどなたかにお伝えしましたか。

髙木様:友人には色々話しています。

みんな「すごい」とか「さすが」と言うんですけど、実際に契約するとなると誰も踏み切らないんです。

でも、みんな誰かがいるわけでもないんです。

ただ、そういう現実に向き合うのが怖いんですよね。その気持ちも少しわかります。

ご友人に「おひさぽ」をお伝えする際、具体的にどの点を主に強調されているのでしょうか?

髙木様:みんな「どの辺までやってもらえるの?」っていう質問が多いんです。

だから、「スマホの解約から財産の管理まで、全部やってくれるのよ」と説明します。

「あなたに子どもがいたら、その子どもがやってくれることを全部代わりにやってくれる」というと、みんな納得してくれます。

「そこまでやってくれるのね」と。

「常に整えておきたい」という意識の変化

サービスを利用したことによる変化はありましたか。

髙木様:実際にスタートしてみて思ったのは、病気になってからのこととか、自分が亡くなってからのことをお願いしたことによって、今の自分の生活を整えることに役立ってるなとすごく実感してます。

だから、家を綺麗にするとか、考え方を整理するとか、そういうことがとても必要だなって。それはすごく不思議だなと思いました。

何があってもきちんと、いつもちゃんとしていなくちゃいけないという気持ちがさらに強くなって、何かあった時にスタッフの方が家に入ってくる時に散らかっていたら嫌だなとか思ってしまいます。

多くの方は安心感や解放感を感じるとおっしゃるんですが、逆の反応かもしれませんね。

髙木様:もちろんそういう気持ちもあります。

でもそれと同時に、「整える」というワードがすごく出てきて、考え方も、自分のファッションや靴でも何でもチェックしなくちゃいけないなという感じです。

だから物の考え方も変わりました。

現役で仕事をしていることもあってリスク管理というか、「何かあった時」を常にシミュレーションしている感じがあります。

ただ、そればかり考えて悪い方向に行くのも良くないので、そのバランスは大事だと思います。

最後に、終活に関する準備や将来のシミュレーションをされる中で、人に迷惑をかけたくないというお気持ちが非常に強いとお見受けしたのですが、その背景について教えていただけますか?

髙木様:人に迷惑をかけたくないという気持ちは人一倍強いです。

それは、自分より年下の女性が亡くなったり、身近な出来事から考えるきっかけがたくさんあったからです。

私は、来年で70歳になります。「年齢はただの数字」という人もいますけど、それは違うと思います。

年齢は受け入れつつも、「若々しく生きる」ことを大切にしたいですね。

髙木様、インタビューへのご協力ありがとうございました!