「身元保証会社は、どのようなサポートをしてくれる会社なの?」
「身元保証会社を選ぶときのポイントはある?」
加齢に伴い心身の状態が変化すると、さまざまな場面で支援が必要となり、身元保証会社の利用を検討する方は数多くいます。
しかし、実際にどのようなサポートを受けられるのか分からないといった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、高齢者向け身元保証会社のサポート内容や利用するメリット・デメリットについて解説します。
身元保証会社の選び方もあわせて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
要約
- 身元保証会社は身寄りがない方の代わりに保証人となる会社である
- 身元保証会社を利用すれば、有事の際にサポートが受けられ安心感が得られる
- 費用面の幅広さや契約の複雑性といった課題もある
- 身元保証会社を選ぶ際は、サポート内容や料金体系の確認などが重要となる
- 万が一入院など不測の事態が発生しても、身元保証会社の支援があれば対応できる
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目次
身元保証会社とはどのような会社?
身元保証会社とは、主に入院や介護施設の入居に関連して、身寄りがない方の代わりに保証人となる会社 のことです。
特に、おひとりの高齢者向けのサービスを提供する身元保証会社では、緊急時の対応やご逝去後の支援を行なっている会社もあります。
詳しいサービス内容は、後段の「身元保証会社で受けられるサービス内容」で解説します。
実際、身元保証会社に幅広いサポートが必要とされるのは、高齢者特有の課題が背景にあるためです。
年齢を重ねると認知・運動機能の減退により、支援の必要なシーンが増えていき、さらに複数の疾患を持つことも多い高齢者は、体調変化によって自立した生活が困難になるケースも少なくありません。
また、「国立社会保障・人口問題研究所」が行った「日本の世帯数に関する将来推計調査」でも、おひとりさまの高齢者は下表のように増加すると予測されています。

参考: 日本の世帯数の将来推計(全国推計)令和6(2024)年推計|国立社会保障・人口問題研究所(p13)
2050年には、65歳以上の単身男性のうち約6割が未婚となる見込みで、将来的に近親者のいない高齢単独世帯は急増する可能性があり、高齢者が一人暮らしでも安心して生活できるサポート体制の構築が必要であることを示しています。

参考: 身寄り問題の現状・課題 身寄りのない高齢者等に対する必要な支援の在り方|株式会社日本総合研究所 創発戦略センター(p15)
おひとりの高齢者が増加していくことで、身元保証会社の需要は伸びていくでしょう。
身元保証会社は、身寄りのない高齢者の生活を支える重要な役割を担っています。
身元保証会社で受けられるサービス内容
身元保証会社で受けられる代表的なサービス内容 の例として、以下の3つが挙げられます。
- 身元保証サービス
- 死後事務支援サービス
- 日常生活支援サービス
それぞれ詳しく見ていきましょう。
身元保証サービス
身元保証サービスは、入院や介護施設に入所する際に保証人として機能する支援 となります。
具体的なサービス内容は、以下のとおりです。
身元保証サービスの例
- 入院や入所に関する身元保証
- 退院や退去する際の身元引き受け
- 入院費・施設利用料の清算代行
- 入退院・入退去に関する手続き支援 など
病院・施設で起こる緊急時や予期せぬ事態に備える意味でも、身元保証人は重要な存在です。
しかし、身元保証人の不在により手続きがスムーズにいかないケースもあり 、病院や施設では高齢者の身元保証に関して以下の課題を抱えています。
課題 | 内容 |
---|---|
緊急連絡先の確保 | ・意思疎通が取れず、連絡先の情報が取れない ・行政機関に相談したいが断られる |
入院計画書ケアプランの作成 | ・本人の同意が取れず、計画書が本人の希望に合っているか判断できない |
入院や入所中に必要な物品の準備 | ・病院の備品を無償で提供、日用品の準備が大変 ・購入費用が回収できない |
入院や入所費の支払い | ・意思疎通が取れず、預金等があっても支払い困難 ・未収金が回収できない |
退院や退所に関する支援 | ・退院後の受け入れ先が決まらず、入院の長期化 ・市区町村の協力が得られにくい |
死亡時の遺体・遺品の引き取り | ・死亡時の対応に苦慮 ・事前に行政機関と打ち合わせできないことがある |
医療行為への同意 | ・本人の意思確認が困難な場合、判断に迷う ・意思確認するタイミングがうまく作れない |
参考: 高齢者の身元保証に関する調査(行政相談契機)-入院、入所の支援事例を中心として-調査結果報告書(P4)|総務省 関東管区行政評価局
入院・入所する際に、ご本人が必ずしも意思決定できる状態にあるとは限りません。
身元保証サービスは、判断能力が低下した方が適切な医療や介護を受ける際に、元々の契約内容に沿って同意してくれるなどの支援 を行います。
ただし、サービス内容は事業者ごとに異なるため、事前に詳細を確認しておきましょう。

身元保証サービスについて、困ったときの相談先やトラブル事例を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
身元保証サービスとは?必要な費用・実際にあったトラブルを解説
入院や介護施設に入所の際、身元保証人を求められるケースが多いですが、身寄りのない高齢者の方は身元保証サービスなどの利用が必要です。しかし、身元保証サービスに関する制度や法律は定められておらず、その見極めが難しい状況です。そこで、身元保証サービスを選ぶポイントやサービス内容について詳しく解説します。
死後事務支援サービス
身元保証会社では、ご本人が亡くなったあとの手続きや整理代行といった死後事務支援サービスを提供してる場合もあります。
このサービスは、身寄りがない方や親族と疎遠な方でも安心して最期を迎えられるよう支援するもの で、具体的な内容は以下のとおりです。
死後事務支援サービスの例
- 遺体の確認や引き取り
- 葬儀・納骨・法要に関する支援
- 遺品整理
- 住居の原状回復
- 各種サービスの解約手続き など
おひとりさまの高齢者にとって、ご自身がお亡くなりになったあとの手続きを事前に準備することは大きな負担となりますが、死後事務を身元保証会社に依頼すれば負担が軽減し、ご自身が望む最期への準備も可能です。
日常生活支援サービス
身元保証会社では、普段の生活に関する不便や不安を解消 する、以下のような日常生活支援サービスを提供している場合があります。
日常生活支援サービスの例
- 緊急時の親族連絡
- 買い物援助
- 事務手続き代理
- 定期的な安否確認
- 日常的な金銭管理
- 家事補助 など
ご家族が近くにいれば、生活のサポートを受けられる場合がありますが、頼れるご家族がいない高齢者の方には、上記のような支援が有用です。

参考: 身寄り問題の現状・課題 身寄りのない高齢者等に対する必要な支援の在り方|株式会社日本総合研究所 創発戦略センター(p7)
日常生活支援サービスは、高齢者が現在の暮らしを維持するうえで役立つサポート です。
身元保証会社によるこのような支援は、住み慣れた環境でより長く自立した生活を送るための一助となるでしょう。
身元保証会社を利用するメリット・デメリット
身元保証会社はさまざまな支援を提供しており、多くのメリットがあります。
しかし、費用面などのトラブルがある点を考慮すると、デメリットの認識も必要です。
ここからは、身元保証会社を利用するメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
メリット
身元保証会社の利用で得られるメリットは、以下のとおりです。
身元保証会社を利用するメリット
- 身元保証をご家族や親族など一般の方に依頼する必要がない
- 遠く離れたご家族の負担軽減が図れる
- 有事の際も専門的なサポートを受けられる安心感がある
身元保証を個人に依頼した場合、相手の状況変化によっては新たな保証人を探す必要が生じますが、身元保証会社は組織として継続的にサービスを提供するため、そのようなリスクの低減が可能です。
また、日常生活支援から死後事務までの包括的なサポートを提供する事業所も存在します。
身元保証会社のサポートは、高齢者だけでなく遠方に住むご家族にとっても役立てることができます。

デメリット
身元保証会社を利用する際は、以下のようなデメリットを認識して慎重に確認することが大切 です。
身元保証会社を利用するデメリット
- 費用面で会社ごとの幅が広い
- 契約内容が複雑である
実際、費用や契約内容に関するトラブルとして、以下のような事例があります。
費用や契約内容に関するトラブル事例
- 預託金を支払うよう言われているが、詳細な説明がない
- 契約内容がよく分からず高額なので解約したい
- 事業者に勧められるままにサービスを追加して思ったより高額な契約になった
- 契約するつもりのなかったサービスも含まれていた
- 約束されたサービスが提供されないので事業者に解約を申し出たところ、説明のないまま精算された
身元保証会社によっては、生前からお亡くなりになったあとまで長期間サービスを提供するケースがあり、その分費用は高額になる可能性も否めません。
もし、契約書の内容が難しい場合には、ご自身だけでなく第三者(家族や専門家)にも確認してもらいましょう。
デメリットによって発生するトラブルを回避できるよう、次項では「身元保証会社の選び方のポイント」について詳しく解説します。

トラブル回避にむけた身元保証会社の選び方のポイント
身元保証会社は高齢化社会に伴い、そのメリットから今後さらに需要が増大すると予測されています。
トラブルを回避して、多数の事業所から最適な身元保証会社を選ぶためには、以下のポイントが大切です。
身元保証会社の選び方のポイント
- 適切なサポート内容
- 明瞭な料金体系
- 契約内容に関するわかりやすい説明
- 契約書の内容と法的な信頼性
- ご本人の状態変化への柔軟な対応
- スタッフの対応力と雰囲気
それぞれ詳しく見ていきましょう。
適切なサポート内容
身元保証会社を検討する際は、サポート内容の確認が最重要ポイントです。
事業所によって支援の内容は異なり、ご自身の求めるサービスが受けられない可能性もある ためです。
そのような事態を避けるには、下記の方法で希望を明確にして相談するとよいでしょう。

不安を聞き入れて丁寧に対応してくれる身元保証会社を選ぶことが、長期的な信頼関係の構築につながります。
ご夫婦で生活を維持できているが有事の際に備えたい場合や、頼れるご家族がいない高齢者の方が生活に関する支援を求めたいケースなど、要望は多岐にわたります。
そのため、適切なサポートを受けるためには、身元保証会社を利用する目的の明確化と準備・確認が重要 です。

明瞭な料金体系
身元保証会社を利用する際、信頼性を見定めるポイントの1つが明瞭な料金体系です。
高額な請求や予期せぬ費用発生などのトラブルを避けるためにも、以下の項目について明確な説明を求めることが必要です。
- 入会金や預託金
- サービスごとの内訳
- 月ごとの手数料
- 契約変更や解約時の返金
特に重要なのが、寄付や遺贈の取り扱いに関する方針 となります。

身元保証会社によっては、利用者が亡くなった際の遺産寄付を前提としているケースがあり、トラブルが多数報告されています。
このような問題に対応するため、令和6年に内閣官房が「高齢者等終身サポート事業者ガイドライン」を制定しました。
事業所の透明性と利用者の権利保護を目的としたガイドラインは、身元保証会社の信頼性に関する重要な指標となります。
参考: 高齢者等終身サポート事業者ガイドライン|内閣官房(身元保証等高齢者サポート調整チーム)ほか
身元保証会社を選ぶ際は、明瞭な料金体系と事業所情報について開示されているかをチェックしましょう。
契約内容に関するわかりやすい説明
身元保証会社によるサービスは多様なうえに長期にわたるケースも多く、契約内容は複雑化しやすくなります。
しかし、理解しきれないまま契約すれば、後々のトラブルにつながりかねません 。
利用者の理解度に配慮したわかりやすい説明は、身元保証会社を選ぶうえで必要不可欠な要素です。
とはいえ、サポート先を探す段階での判断は難しいため、検討している方には無料相談の活用や質問リストの準備をおすすめします。
事前に疑問点をリストアップすれば相談時に聞き漏れることがなく、また無料相談の活用により、わかりやすさや丁寧さの評価が可能です。
ご自身の希望や疑問も明確化でき、求めるサポート内容の選択にもつながるでしょう。
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契約書の内容と法的な信頼性
身元保証会社との契約時には、トラブル防止にむけた詳細な契約書が作成されるため、内容と法的な信頼性を慎重に確認することが大切です。
ただし、一般的な契約書は事業者が作成する私文書となり、証拠能力が限られる点には注意が必要 です。
より強い法的信頼性を求める場合、公正証書による契約も選択肢の1つであり、実際に作成している身元保証会社があります。
公正証書の定義は、以下のとおりです。
公正証書とは,私人(個人又は会社その他の法人)からの嘱託により,公証人がその権限に基づいて作成する文書のことです。
一般に,公務員が作成した文書を公文書といい,私人が作成した私文書とは区別されています。
引用: 公証制度について第2公証事務|法務省
公正証書は公証人が法律的観点から検討し作成するため、不備や不明確さなどの問題点がなく、高い信頼性を持ちます。
身元保証会社と契約を交わす際は、書類の法的な信頼性についてもしっかりと検討しましょう。

ご本人の状態変化への柔軟な対応
高齢者の心身機能は時間とともに変化することがあるため、以下のような対策を実施し、状態変化に対応している身元保証会社の選択が重要 です。
- 定期的な面談と意思確認
- 判断能力低下への対策実施
- 柔軟なサービス調整
適切な時期に必要なサービスを活用するためには、体調やサポート内容に関するご本人の認識も必要です。
身元保証会社と利用する側の間で密にコミュニケーションをとり、サービス受給にむけた最適な環境を整えましょう。

スタッフの対応力と雰囲気
身元保証会社におけるスタッフの対応力と雰囲気は、選び方で外せないポイントとなります。
その理由は以下のとおりです。
- 継続的な信頼関係構築の必要性
- 多様なニーズへの対応
- コミュニケーションの重要性
- 迅速な問題解決 など
高齢者の不安や疑問は多岐にわたり、迅速な対応と安心した生活につながります。
身元保証会社を選ぶ際は、長期的なサポートを想定し、スタッフの専門知識や親身な対応などをしっかりと見定めることが必要 です。

身元保証会社の費用相場
身元保証サービスのプランや費用は、事業者によって様々ですが、総務省の調査ではサービスの利用開始時に必要な額は少なくとも100万円以上という結果でした。
引用: 身元保証等高齢者サポート事業における 消費者保護の推進に関する調査(p.7)|総務省
事業所によってサポート内容や範囲は幅広く、費用も大きく異なります。
そのため、身元保証会社を選ぶ際は、サポート費用だけでなく手数料などの詳細な確認も必要 です。
特に、死後のサポートを含めると実際の金額想定は難しく、多くの事業所では預託金の支払いが一般的です。
身元保証会社の検討時は、長期的な契約となる点を考慮し、ご自身の資産状況を加味して、将来的な資金計画を立案しましょう。
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高齢者が安全に安心して生活するための支援は多岐にわたりますが、必ずしもご家族がそばにいるとは限りません。
たとえば、介護施設に入所する際、身近に頼れる人がいない場合もあります。
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