公開日: 2023.10.10
「スマート家族信託」「おひさぽ」などを提供するトリニティ・テクノロジー株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役CEO:磨 和寛、以下当社)は、株式会社エラン(所在地:長野県松本市、代表取締役社長COO:峯崎 友宏、以下エラン)との間で、9月25日に業務提携を締結しました。
当社はエランより顧客紹介を受けるとともに、「スマート家族信託」、「おひさぽ」の提供を行います。
株式会社エランは、医療機関・介護施設と提携し、入院時や入所時に必要な身の回りの衣類や日用品をレンタルするCSセットサービスを2004年から提供しております。おかげさまで医療機関・介護施設との契約数は2,000件を超え、月間約40万人のご利用者様とそのご家族様に関わり合いを持たせていただいております。そうした中で、≪入院をきっかけにご自身やご家族の認知症に対する不安を感じる方≫や≪入院や手術の際に頼れる身寄りがいなくて困る方≫などから様々なご相談をいただいております。
このたびのトリニティ・テクノロジー様との提携により「スマート家族信託」、「おひさぽ」をお客様にご紹介していくことは、お客様の不安を取り除き安心できる生活環境の提供につながる取り組みであると考えております。
この度、エラン様と提携することができ、大変光栄に感じております。
エラン様は、“ヘルスケア領域の困ったを「笑顔」に”をミッションに、入院・入所生活を快適にするCSセットの提供や、入退院・入退所に特化した悩み相談サイト「キクミミ」の提供をされています。
当社はエラン様のお客様に、「スマート家族信託」で認知症による資産凍結問題の解決に取り組むとともに、家族信託のご利用が難しいおひとりの高齢者の方々には「おひさぽ」で安心・安全の暮らしを提供します。
日本では超高齢社会の到来により「認知症による資産凍結」という大きな社会課題を抱えています。
高齢者数の増加と平均寿命の増加が相まって、2020年時点で約630万人の認知症患者は、2050年には1,000万人を超えると推計されています。※1
認知症になると預貯金の引き出しや自宅の売却などができなくなる「資産凍結」状態に陥ってしまいます。
2040年には家計保有金融資産総額の約12.9%(約237兆円)が認知症患者によって保有されると推計されており※2、資産凍結問題は今や日本が抱える喫緊な社会課題となっています。
このような背景から、資産凍結問題への新たな対策として、2016年頃から「家族信託」という、家族の中で資産を信託し管理・承継を⾏う仕組みが注⽬され始めました。
家族信託は家族間で信託契約を締結し、親が元気なうちに資産の管理権を子世代に移転することで資産凍結リスクを回避し、さらには相続後の遺産分割までを担うことができる仕組みです。
当社は認知症による資産凍結問題を解決するため、家族信託を全国に正しく普及させる「スマート家族信託」サービスを提供しています。
スマート家族信託は、家族信託の組成コンサルティングを専門家が行うだけにとどまらず、信託契約締結後に信託したお⾦や資産をアプリで簡単に管理することができる、コンサルティングとSaaSプロダクトを掛け合わせた日本初のサービスです。
家族信託の専門家による継続的なサポートと、信託口口座とのAPI連携等を搭載したシステムにより、家族信託の運用の手間を大幅に省き、かつ家族の財産を安全に管理することができます。
家族信託は、頼れる家族がいる方々は利用することができますが、子どもがいない、子どもはいるがあまり面倒をかけたくないなど、頼れる家族がいない方々は利用することができません。
そのような子どもがいない、子どもはいるがあまり面倒をかけたくない等の方々の認知症による資産凍結の課題を解決するために「おひさぽ」は生まれました。
「おひさぽ」は高齢者の資産凍結の課題を解決するだけでなく、
・日々の見守りや生活事務の支援
・病院の入院手続き、高齢者施設の入所手続き、身元保証人の不在
・亡くなった後のご葬儀、法事関係、相続手続、遺品整理
などにおける課題も包括的に解決できるサービスです。
日本では高齢化や未婚率の上昇に伴い、おひとりの高齢者が増加しています。
2021年時点で単身又は夫婦のみ高齢者世帯は1,500万世帯を超え、そのうち約17.2%の270万世帯が子供のいない高齢者世帯であり、おひとりの高齢者の課題を見過ごすことはできません。
「おひさぽ」は、”家族の代わりにずっと寄り添う”をテーマに、おひとりの高齢者への支援を「8点セット」で行います。
見守り、緊急時駆けつけ、生活事務支援、身元保証、財産管理、任意後見、遺言書、死後事務支援の8つのサービスをお客様の生活状況に応じて組み合わせ、安心・安全な暮らしを実現します。
また財産管理においては、一部お預かりする金銭の管理について万が一の不正がおきないように、信託銀行や内閣総理大臣の免許を受けた信託会社の信託口座で分別管理をしながら、当社の「おひさぽシステム」を用いて管理状況を監督します。
ミッション | 人×テクノロジーの力でずっと安心の世界をつくる |
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会社名 | トリニティ・テクノロジー株式会社 |
所在地 | 東京都港区新橋2-1-1 ⼭⼝ビルディング1階 |
設立 | 2020年10⽉30⽇ |
代表取締役 | 磨 和寛 |
事業内容 | 家族信託サービス「スマート家族信託」の運営 おひとりの高齢者に家族の代わりにずっと寄り添う「おひさぽ」の運営 相続手続きのDX「スマホde相続」の運営 家族信託・相続等の専門家コミュニティ「TRINITY LABO.」の運営 |
会社URL | https://trinity-tech.co.jp/ |
記載情報は発表日現在のものです。
※1内閣府「平成29年度版高齢社会白書」
※2三井住友信託銀行株式会社「認知症高齢者の保有する資産推計について」2022年3月